Nishio Column

もっと、ずっと、暮らしに笑顔を

Vol.20


清潔感とぬくもりを感じる
木を使った洗面所で快適な暮らし

 

洗面所は、他のお部屋よりもスペースが限られていることが多いもの。加えて細々した生活用品が多くなりやすい場所ですが、同時に、最も「清潔感」が求められる場所でもあります。気を抜くとすぐにごちゃごちゃしてしまう洗面所を、美しく快適に保つには「清潔感のある素材を使うこと」に加えてちょっとした工夫が必要です。自然素材で清潔感とぬくもりをもつ木を使ったデザインを中心に、洗面所を快適な空間にするアイディアをご紹介します。

1.広々カウンターと全面鏡でゆとりのある洗面所

横長のカウンターと全面鏡が印象的な洗面所です。広い木のカウンターと壁の幅いっぱいの大きな鏡のおかげで、忙しい朝でも家族が並んで一緒に身支度することができ心にもゆとりができます。

2.収納も自然素材で統一してさらにナチュラルな洗面所に

スペースが限られる洗面所は上手に収納場所を確保するのが大切です。特に、生活感が出やすいものを「隠して収納」するのがコツ。写真のように、木の洗面所になじむ自然素材のバスケットを使えばインテリアとしても楽しめますし、よりナチュラルでぬくもりのある空間にしてくれます。

3.コンパクトな洗面所は足元でバランスをとる

コンパクトな空間では、視線を遮るものが増えると圧迫感が増してしまいます。そこで、写真のように洗面台の下をオープンにすれば、空間全体のバランスがとれて広く感じられます。このようなオープンな洗面台の場合、金属の排水管が丸見えとなると、無機質な印象となりがちですが、床排水ではなく壁排水にすれば大丈夫。ナチュラルな空間の統一感を保つことができます。

4.白い壁に木と自然光が調和した爽やかな洗面所

清潔感のある色といえば「白」。白はまさに洗面所にぴったりの色です。しかし、白一色の空間は病院のような味気なさがあるもの。そのため、写真のように木材をポイント使いすれば、白い壁に囲まれた洗面所にもぬくもりとリズムが生まれます。天井近くの細い窓から、降り注ぐように差し込む自然光が白い壁に反射して、より一層爽やかで清々しさのある洗面所にしてくれていますね。

 

5.あこがれの2ボウルの洗面台

洗面台を自由に選ぶことができるなら、2ボウルにしたいという方も多いのではないでしょうか。家族がいると朝晩の洗面台が取り合いということもありますよね。シンプルでナチュラルなインテリアに合わせた、2ボウルの洗面スペースは必要なものだけを揃え、すっきりとしたデザインに。2ボウル分の収納もありますので、家族でもスッキリ使うことができます。

6.モダンで落ち着いた洗面デザイン

朝と晩、身支度をする場所としての洗面スペースはデザインにもこだわりたいところです。大きなタイルや間接照明で落ち着いた大人っぽいデザインに、ダークな色彩の木目がおしゃれです。2ボウルで贅沢にスペースを使い、毎日の暮らしも背筋がピンと伸びそうです。

7.グレートーンでまとめた洗面デザイン

洗面ボウルは白というイメージがあるかもしれませんが、グレーの洗面ボウルを採用し、全体もグレートーンでまとめた洗面スペースです。明るい色の木材を使った洗面台が間接照明の光を反射して、柔らかな空間となっています。

 

洗面所は、毎日の暮らしのなかで何度も使う場所。水まわりが美しければ、衛生面も安心ですし心も軽やかで健康になれそうですね。世代を問わず愛される木を使った洗面所で家族全員が快適に過ごせる暮らしを実現しましょう。

Vol.20

清潔感とぬくもりを感じる
木を使った洗面所で快適な暮らし


一級建築士西尾 猛裕

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